アクターズワークスではリピテションという練習方法をつかう。
これが、サンフォード・マイズナーさんの特徴で、システムと言われるものだと自覚している。
俳優という名の付く先人たちも、しょせんフィクションである物語をどうやったら面白くお客様に見ていただけるか・・・ということを常に考えてきて、その一つが台本に書かれた「セリフ」がどうやったら「会話」になるか!という命題だ。
しかも、舞台ならこちとら毎日毎日同じことやらなきゃなんないのに!(笑)
その課題をクリアする練習方法の一つとして「リピテション」が考え出された。
リピート練習ということだ。
見えるもの「Tシャツ」とか、自分や相手の気持ち「嬉しい」とか「怒ってる」とか、を短い言葉で言って相手と言葉を繰り返していく練習方法。
そこで、相手と「やりとり」することを体得していくのだ。
ぜひ以下の画像データを見てください。
これは、台本のある「芝居」ではありません。
「リピテション」です。
この女性は、プリンを・・・食べ物を粗末にしたことに端を発して怒りが爆発していきました。
そして、迂闊な男は、後悔先に立たず・・・一人で床と壁に巻き散らかされたプリンを小さなスプーンですくい始めました。
このリピテションは稽古参加メンバー全員、目がキラキラ、胸がどきどきしました。
その一人が
「今、今までで一番、リピテションがやりたい!と思ってる」と。
もちろん、この稽古の後、全員でプリンを拭きまくりました。(笑)
プリン!ありがとう!
食べ物を粗末にしたかもしれないけど、あなたの死は無駄じゃない!
あなたの犠牲が若手俳優の素晴らしい肥やしになったよ!!!!