アクターズワークスのエクササイズと「NEED」

先日、スーザン・ハドソンの「NEED」「TRUTH」から、ディープ1エクササイズクラスを新たに作り直した旨、

アップした。

昨年からこれを勉強すればするほど、元々今までアクターズワークスでやっていたエクササイズクラスはこれに基づいて作られたメニューではないかと思うに至っている。
このアクターズワークスのレッスンメニューは私の師匠、キャリー・ジベッツ女史が作ったものだ。
いや、キャリーさんもそのまた先生から引き継いだのかもしれない。
ともあれ、スーザンさんとキャリー先生はほぼ同年代のアメリカで、俳優・トレーナーとして生きてきた方々である。
当時のニューヨークでは、リー・ストラスバーグがアクターズスタジオをつくり、その一派からサンフォード・マイズナーが独立しネイバーフッドプレイハウスを作って覇権を争っていたと聞いている。
それらの出身俳優たちが卒業したりドロップアウトしたり・・・。新たな自分の境地を求めて様々な訓練方法が編み出されていったのだろう。
元々「NEED」でのレッスンを経験された某プロデューサーも、「アクターズワークスの稽古の方が実践的だ」と評価してくれていた。
実践から「NEED」を読んで勉強した私から見ると、こちらのエクササイズをやった人が「NEED」をやると、「NEED」のレッスン効果がとても高いと思う。
実際、こないだのメンバーも、とても深いところをピックアップしてくれていた。
そして、前回も書いた通り「頭」で考え付かない「事実」に行きついてくれた。
私としてはこのカップリングは大成功だったと思っている。
私はネイバーフッドプレイハウスの出身ではない。これはプロフィールで明言している。俳優として、日本でネイバーフッドプレイハウス出身のキャリー先生のレッスンを受けてトレーナーも始めた。
もう20年も前の話だ。
そして、ウチの練習は、ネイバーフッドプレイハウスそのものではやっていないエクササイズが入っている。
ただリピテションという、サンフォードマイズナーさんの画期的な発明ともいえる練習方法がベースであることは間違いない。その後のシーンまでの組み方も、彼の考え方に基づいて作られている。
私が若いころも今も、レッスン方法についてのすったもんだが繰り返されることがある。
そして長々トレーナーをやってきた私に問われることも多い。
俳優がスキルアップのために演技ワークショップなどを受けるように、トレーナーもどこかでスキルアップすることは大切だと思うが、そのやり方や考え方は人それぞれだと思う。
今回は、いわば2つのレッスン方法をくっつけたわけだが、これをうまく受講してくれる俳優さんに伝えられるか・・・が、私の能力!ということになる。
キャリー先生がレッスン中で言っていた言葉で彼女のこの言葉でこの先生を信じようになった一言がある。
「レッスンにいいレッスンと悪いレッスンはない。その人に必要なレッスンがその人にとっていいレッスンだ」
この言葉には、裏があると思っている。
裏を返せば・・・
俳優は、自分の演技にとって必要なことを自覚して、それを自分でつかみ取らなくてはならない・・・ということだ。
目指せ、自立。舞台の上では、カメラの前では、誰も助けてくれない。

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