題材は、安部公房『友達』、一幕六場。
初日は役者だけでの作業。
まず、読んで感じたことや、シーンの状況・必要なものなどを確認し、共有。
台本を持ったまま、粗く流れをつかんでいきます。
2日目・4日目と、ゲスナーさんの演出が入り、この脚本をどのように読むか・なぜ登場人物たちはこのように行動するのかを、詳しくひもといていきます。
ご出身である旧東ドイツでの体験など、大変興味深い具体的なエピソードを交えながら、役者の演技にサジェスチョンが入ります。
また、役者として、作品をつくる障害になりうる「癖」を指摘してくださることもしばしば。
とにかく、「やってみましょう」で、トライ&エラーの繰り返し。
間となる3日目・5日目・6日目では、役者だけでの作業。
通常のクラスと違い、舞台上に多くの人物がいるため、相手を取れなくなってしまうこともしばしば。
とにかく「相手をとる」、「(登場人物と異なる)自分の楽な方向に寄せない」に気を配りつつ、試行錯誤。
そして、最終日。
A・Bのうち、片方の班は、ひとまず最後までシーンを通しました。
これで終わりかと思いきや・・・。
今度は一度作ったシーンを壊して新しい形を作っていきます。
その中から生まれるエッセンスを加えて、さらにシーンを練り上げていきます。
「稽古場」は「稽古」をするところ。「役者の一番大きな友達は、『危険』と『失敗』です」というゲスナーさんの言葉通り、最後まで試行錯誤が続きます。
そして、この場のラスト直前で、全員で歌を歌うシーン。
台詞と歌、その繋がりについてもサジェスチョン。
そして打ち上げ!
皆様、お疲れ様でした!
みっちりと「演劇」と向き合う7日間となりました。
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