俳優のモチベーション

今月2回のリピテションが終わり、来週からキャラクター&シーンクラス。

ただいま絶賛台本選び中です。

 

アクターズワークス以外でも、演技トレーニングのご依頼を頂くことがあります。有難いことです。

色々な立場・状況の俳優たちが演技力を高め、いい仕事をゲットする、いいパフォーマンスをすることを目指して努力していく所存で頑張ってます。

そんな中で今、話題になっていることの一つに「モチベーション」のことがあります。

 

新国立のトレーナーをやっていた頃、新国がお招きしていたイギリスのラダという王立の演劇学校(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%8B%E7%AB%8B%E6%BC%94%E5%8A%87%E5%AD%A6%E6%A0%A1)の有名なチーフトレーナーとお話しする機会がありました。

その時の彼女が

「『私のセリフはどれ!!! 私にセリフを頂戴!!!』という気持ちだけは、教えることが出来ない」

とおっしゃったのを忘れることが出来ません。

 

 

私はアクターズワークスにおいても、他のレッスンに関しても「しつけはしません」とお願いしている。

ダラダラと遅刻したり、セリフを覚えてなかったり・・・そういう人を「怒る」ことは無意味だと思っており、怒られなければやらないならやめてしまえばいい!と思っている。

それはモチベーション?エネルギー?、日本流に言えば気合、を他に人に入れももらう行為だと思うので。自分でそれを高め、集中し、稽古に望めない人は、この仕事は無理だ・・・と。

 

確かに、10代のまだ高校生という人には教育的側面があるので難しいこともあると思うが、18歳・高校卒業以上は問答無用だと思う。

 

「役者になる」など、雲をつかむような話。

私自身も親に理解されるわけもなく、「許して欲しい」などとも言えず内容的には「家出」、強引にこの業界に飛び込んでしまった。それしかなかった。

簡単に仕事をもらえるわけではない。

アルバイトづくめの日々。

ずっとオーディション、キャスティングという「競争」にさらされ、隣には成功を収め収入と名声を手に入れた「スター」がいる。この格差状態!

 

そんな中で「芝居をしたい!」というモチベーションを保ち続けるのは・・・

夢とか、お金とか、意地とか・・・どういう言葉でも言い表せない。

 

一つ言えることは「自分で自分の心と逃げずに対自する」ことしかないと思う。

自分と同い年はサラリーマンになって家族をもって家でも買っている、自分はこのまま芝居をやっていていいのか、それで自分は幸せなのか、自分の人生が納得できるのか・・・

そういう人たちとも胸を張って一緒にお酒を酌み交わすことが出来るのか・・・

 

私自身もいまだにそれの連続だ。

役者としても、トレーナーとしても、逃げないで最後まで生き延びたいものだ。

・・・ふぁいと!みんな。ふぁいと!私!

 

 

(別記)

「モチベーション」のことに伴い、追記させていただきたいこと。

私&アクターズワークスは20年、この「しつけをしない」立ち位置を守っているのだが、それでも昨今、メールの返信の仕方とか、稽古に対する準備とかがまるで大人とは思えなかったり、「ワークショップなんだから、何か教えてもらえる」という態度だったりする人が増えてきた気はする。

ちょっと変わった人だったり、いわゆるあきらかに社会人不適応なヤツだったりは昔からいたが、普通の真面目な人もそうなって来た。

先日、とあるプロデューサーと話をしていて「今の若者は『大人』にならない。昔の20歳が今の30歳だ」という言葉が出た。

これもしばらく前から言われていたことだが、なおさら顕著になった気がする。

 

誰が「大人」教育をするのだろう・・・

その責任は・・・親?先生?

 

私自身の気持ちが路頭に迷う。

真面目に取り組んでいる人、可能性があるワカモノになら意見すべきか?

今のワカモノの親世代っていたら私も入るのだろう・・・

これは俳優だけではなく、すでに「教育」の問題なのだろうが・・・

 

ここ数年、この件については迷っている。

結論が出るまで迷うしかないが。。。。

 

こんな話も、水木さんとの交換WSでも出ている。色々なオトナのみなさんと話し合うことを続けて行こうと思う。

 

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