本格的なコロナウィルスとの戦いが、いよいよ佳境に入ったと思われる今日この頃。
やっとzoomのレッスンの準備ができ、先日リラックス&リピのテストレッスンを2回行った。
これがこれが・・・思った以上の成果だった。
zoomくん、えらい!!!
正直リラックスはできると思っていたが、リピテションは大した効果は望めないと思っていて、「少しでもこの閉塞感を解消する手助け」くらいにしか思っていなかった。
が、俳優としての感覚を維持する効果ははっきりと認められると言っていい。
ちゃんとスタジオで練習する時と違って、ネットを使うのでまず声がちょっと遅れる。人によってネット環境が悪かったり、隣の部屋に家族がいたり、大きな声が出せなかったり・・・様々な規制・障害がある。
それをどれだけ「受け入れ」て、相手と交流できるか。
「受け入れる」というのは、「隣が気になるだから、上手くできない」ではなく、「隣が気になる」ことを無視せず「あ、今自分は隣を気にしている」ことに気づいて、その結果「イライラしている」という感情を相手に伝えられる・・・ということ。
演技に必要な「感情」というものは、自分で気づかなかったり蓋をしてなかったことにするとコントロールできなくなる。
障害が多いほど、いい訓練になっている。
また、音声の環境が悪いので、相手に言葉を伝えることにより神経を使い丁寧にやらないと伝わらない。
相手の言葉を聞くこともそうだ。ほんとに相手に集中しないと聞こえない。
だから、普段、自分一人で喋りがちな人はその欠点がより明らかになる。
どういう状況でも与えられた条件をフルに使って相手と交流する。
改めて、とても重要だと思わされた。
考えてみれば、特に映像のロケなどは障害だらけだ。
時代劇で山の中に連れていかれれば、それはそれで日常と違う環境がいい方に働く。(崖とか・・・笑)
が、そんなところばかりではない。
若いころ、ドラマのロケでごく平日の真っ昼間、普通の商店街でロケをした時、近所のおばちゃんたちが集まってきて指さされたりして、いきなりすっごく恥ずかしくなってドギマギしたことを思い出した。大したシーンではなかったと思う。ごく普通の日常会話のシーンで。
相手は有名な俳優さんだったと思う。
「みんな私なんか見てない」とか「私を見て無名な女優としか思っていないだろう」とか「店員の役で、地味な衣装が恥ずかしい。もっといい役だったらよかった。こんな私は見られたくない」とかとかとか・・・爆笑
もう、自意識のオバケ!
あ~あ、残念!(笑)
覚悟が足りなかったね。甘かったね。若かったね。(笑)
周りの環境は俳優に合わせてはくれない。俳優がそれを受け入れることが重要なのだ。
ただ、やはり、「キープ」に有効であり、「アップ」はあまり望めない。
エクササイズを終わった時点で俳優の感情の表現をブロックしているものにくさびを打ち込み、壊れるまで行かなくてもヒビは入っている。
それがリピテションクラスを継続することで壊れていく・・・そこまでの効果は望めないと思う。
あくまでもメンバーの人たち・・・つまり、このレッスンの内容や意味を理解している人たちへのキープクラスだろう。
それでも充分意味がある。
どういう形になるかわからないがいつかは終息する。いつかは・・・。
その時は一斉に芝居が始まる。舞台が・・・撮影が・・・急ピッチで。
その時にすぐ現場に出られるように!
みんな、生き抜こう!
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