今年最後のリピテションクラス

昨日、今年最後のリピテションクラスが終わりました。
(って、もう「今年最後!!!」 わけわかんないぃ~~~~~!)
関西からわざわざこのために来てくれた人もいたりして・・・。
かえって私が励まされました。
キープアップのリピテションクラスはいつも「リピテションや演技そのものに対して、何か言いたいことありますか?」
で始まります。
昨日も
「劇団で、先輩を意識してしまって上手く実力が出せない」
「養成所で、自分が得意と思うのと違うキャラを求められる。ほんとにこっちを伸ばしていいのか・・・」
などなど、発言が出ました。
どれもこれも、自分自身が俳優として「わかるわかる!」の事情。
僭越ながら私がコメントしてその人と話したり、他の人からも意見をもらったりしながら、日ごろの悩みを吐き出し、シェアします。
このコロナ禍で、私も精神的に参った時期もあり(今でも先の不安と戦いながらの日々ですが・・・)色々、考えてしまうことが多かったです。
で、昨日、お話しさせていただいたのは、本当に最近強く思うこと。
芝居って、映画や舞台やドラマって、何のためにあるのか?
答えは簡単。
見る人を楽しませるため!
笑わす、感動させる、現実を忘れさせる、etc etc・・・
相手役が先輩だから、有名人だから。意識して緊張してしまう。
演出家のダメ出しに対応できない。へこんでしまう。自分がすべて間違っていると思ってしまう。などの俳優あるあるの悩みも、やはり、究極、近視眼になってしまうのだと思うに至る今日この頃です。
自分が演じる作品、その先にいる視聴者、それが一番大切で、まずそれに対して真摯に自分の演技と向き合うべき。
その後で、演出家やら相手役やらがいる気がします。
そうすれば、その人たちと本当の意味で対等になれるように心が動く気がします

例えば

「柚木さん、今度の舞台、柚木さんとこで習ったリアリティとか、全然違うんで!」
なんて言われることがまだある。
こんなこともそうです。
どんな表現も、そのために俳優がどんな訓練をするかも、見てくれるお客様を楽しませる、感動してもらう・・・ためにこそある。
それだけだと思います。
私が提供しているマイズナーテクニックなるものは、アメリカからの演技論、ひいてはスタニスラフスキー。いわゆるリアリズム演技と言われるものの一つ。
「これが出来ないといい演技じゃない!俳優とは言えない!」なんてありえない!
私は、本当に本当に、リアリティだけが芝居だなんて思ってない!
どんな種類の芝居も好きです。
コメディなら、ナンセンスコメディだって笑わせてくれればどんなものでも好き。
不条理劇だって。
もう10年以上前になるか、串田和美さんと緒形拳さんのゴドーを待ちながらなんて、最高だった。2人は確かにヒリヒリした思いでゴドーを待っていた。
おもしろい作品ならなんでも好きだ。
見て良かった^_^と思う。
だって、芝居は所詮フィクション。
お客様を楽しませ感動させ、現実とは違う世界に誘うために作るフィクションだからおもしろい
私にとっては、作りものだからこそまずリアリティが大切だと思い、身に着けた・・・ただそれだけだ。
逆に言うと、客を笑わせられないコメディなんて意味ないし、どんなに「リアリティだ!衝動だ!」とか言っても、客にセリフが聞こえない舞台なんてやる意味ないじゃん!!!
・・・です!
本格的なウィズコロナの日々。
日本の政治的に言えば、なし崩しにウィズコロナに突入したと言うべきか… 情け無い。
みんなみんな、迷いながら、それでも前進しているのを感じています。
私もありがたい事に今、一つドラマ撮影をかかえ、四苦八苦。
周りの皆さんも舞台が無事公演出来ているのが嬉しい。
アクターズワークスのワークショップも、今年になって人数が少なくて、俳優の皆さん方の様々な苦悩を感じています。
そんな中でも、昨日のメンバーが
「今度のエクササイズ、友達がエントリーしてます」とか「チラシ、写メしてSNSに上げます」とか「布教活動してます!」とか、みんな言ってくれて・・・。
ホントに支えられていることにじーんと来てます。
来年も、頑張って生き抜きます!
みんな、頑張ろうね!!!!

 

最新情報

ブログ

先日のショートシーンクラスをアップしました。

 

★4月のリピテションクラスの「目的ゲーム」やりました。詳細をアップしました。

 

★ハラスメントについても少し書き添えました。

 

 

★メンバー対応の「個人サポートクラス」を新設しました。

 

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