今、エクササイズクラス募集中。
そしてとある所でワカモノたちの演技指導のお仕事をしている私。
エクササイズクラス募集中ということもあり、「エクササイズクラス」って何なのよ?という疑問にお答えするような解説文を書いてみようと思います。
アクターズワークスでは
エクササイズクラス → キャラクタークラス → シーンクラス
と3つの段階を設けている。
何故か?
それは、よくやられている「短い台本を使った演技のレッスン」の「ダメ出し」はごちゃごちゃしていてわかりにくいからだ。
例えば今流行ってる「野球」(大谷サンか?(笑))なら、
基礎トレーニング → バッティング練習 → ゲーム練習 からの 本番の試合
こんな流れかな?細かくはわからないけど・・・。
試合を勝ち抜くためにオフの時に、筋トレして体を作って(オオタニサンは「一回り体が大きくなった」とか言われてますよね)、その後バッティング練習でフォームを確認したり、投げてもらっていろんなコースの球を打つ練習してるよね。
体は出来てきたけど、フォームが良くない・・・とか、カーブが打ちにくいとか、
この選手はどこが弱点で何をしたからよくなった!ということがわかりやすい!
それに比べてなんで芝居の稽古はごちゃごちゃなんだろう?と私は思っていた。
レッスンと言えば演出家・監督が「キミはここが違うんだよ」とか「ここはいいけど、なんでここは出来てないの?」とか「この場面のこの役はもっとつらい設定だよね」などなど。
言われてることは頭ではわかるけど、どーすればいいのよ?!ってなる。
これをもって「ごちゃごちゃ」と言っている。
野球になぞらえて・・・
〇基礎トレーニング
演技の基礎って何だろう? 発声?身体訓練?
多くの考え方があるが、そこで私が学んだマイズナーテクニックでは「感情表現」と「交流」になる。
「感情表現」を様々なエクササイズが、「交流」をリピテション練習が担っている。
〇バッティング練習=技能トレーニング
全部がイコールではないけど・・・
ここを一応、「キャラクター作り」と「台本の読解」にしている。
〇ゲーム練習
これは間違いなくシーンをやってみる練習。
私がマイズナーテクニックのこのメニューに基づいたレッスンを受けた時、なんだかほっとした。
自分の欠点がどこなのか、すごくよく分かった。そこを強化していけばもっと上手くなれる!と。
演技を習得したいワカモノ、ダメ出しされて悩む俳優さん方も、自分のどこが肝なのかわかったらもっと上手くなると思わないだろうか!!!
雇われシーンレッスンで、教えてても思うのだ、「彼は自分の起こった感情・衝動をもっと出すことが出来たらこのシーンクリア!だって台本は読めてるもん」とか「いやいやいやいや、さめざめと泣けてるけど、それはただのアナタの個人的感情。台本違うだろ!」とか。
「感情・衝動」を出すのが苦手なら、集中的にその稽古すれば上達は早いだろう。
台本読めてないなら、読解に力を入れようよ!
とってもシンプルだと思いません?
役者って、オオタニサンのように100何キロ?の小さい球をほんの何センチの木の棒でぶっ飛ばす身みたいな普段しないことをしているわけではない。
素人でもわかる「私には出来ない技」と。
それに比べて演技って、「話す」とか「泣く・笑う」とか、ひいては「息をする」とか・・・普段人間が生きてて普通にやっていることの積み重ね。
その中で、普通の人が出来ないことを身に付けるのが俳優と言いう仕事。スタートからわかりにくいよね(笑)
ただでさえややこしい演技の中で、自分のしっかりの訓練すべきポイントをしっかり見つけて、「演技」という「技」を身に付けたい!
「きっと私みたいな人がちょっとはいるに違いない」と思い、私はこのワークショップを続けている。
俳優を目指すワカモノたち、世間の「タイパ」に負けずしっかり2時間の物語を演じられる俳優になろうぜ!!!!
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先日終了のディープ1エクササイズクラスの情報をアップしました。10/28
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